院長ブログ|世田谷そのだ皮膚科|松陰神社前駅 東急世田谷線

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カルニチンとDLカルニチンとLカルニチン

世田谷そのだ皮膚科の園田広弥です。

 

Lカルニチンという成分を聞いたことある方は多くいらっしゃるのではないでしょうか。

 

脂肪燃焼にかかわるビタミン様物質です。

 

多くの有機化合物には立体異性体といって、双子のような存在を有します。

構造はそっくりなのですが、性質は似て非なることが多いのです。

不思議ですね。

 

カルニチンにはDカルニチンとLカルニチンと両方混在するDLカルニチンと3種類あるのですが

 

脂肪燃焼に関わるのは

 

Lカルニチンだけなのです。

 

脂肪燃焼に関わるのでダイエットに有用とされています。

 

DLカルニチンは

半分はLカルニチンなのですが

どうでしょう。

そのメインの効能は胃薬であり

食欲亢進作用があるのです。

 

困ったものです。

 

 

当院のダイエット注射にはLカルニチンのみを使用しております。

 

 

異性体で効能が異なるものは皮膚科でもよく使う処方薬にもあります。

 

じんま疹や花粉症などに用いる抗ヒスタミン薬の

ジルテックはR体とS体という鏡像異性体が存在しますが

R体は効果もあり副作用も少なく

S体は効果が少なく副作用も多いのです。

有益なR体のみで構成されているのがザイザルになります。

 

同様に

強力な胃薬であるプロトンポンプ阻害薬の

オメプラールはR体とS体の混合物であり

近年発売されたネキシウムは

S体のみであります。

 

 

D体L体

R体S体についてはまた後日

 

 

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世田谷そのだ皮膚科

園田広弥

 カテゴリー:その他  2016年12月08日  コメント(0)

月1回のピーリングからの イオン導入+超音波導入+クールビタミントリートメント

世田谷そのだ皮膚科の園田広弥です。

 

 

月1回のサリチル酸マクロゴールピーリングとイオン導入、超音波導入、クールビタミントリートメントをしました。

 

やっぱり、いいですねぇ。

9月から継続しているので、肌の調子はすこぶるいいです。

 

12月いっぱいは、オープニングキャンペーンとして初回は特価で施術できます。

おすすめのセットです。

 

 

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世田谷そのだ皮膚科

園田広弥

 カテゴリー:美容皮膚科  2016年12月07日  コメント(0)

キュレーションサイト

世田谷そのだ皮膚科の園田広弥です。

DeNAのWELQに端を発し、リクルートやサイバーエージェントやヤフーなどの同じようなサイトが記事を取り下げているみたいですね。

 

クリニックの記事を作成する際や、ブログの記事を書く際にインターネット検索も当然行いますが、

以前も書いた通り、医学関連については嘘ばっかりの記事が多く癖々していました。

 

素人の方が誤った情報を発信するのはまだしも、会社ぐるみで記事を量産させてアクセス数を稼いでいたのはさすがに悪意を感じずにはいられません。

 

情報の正しさ、何が正しいかの判断は難しいのですが

間違っている情報かどうかの判断は、インターネットでは少なくとも多数決では導けません。

ページも簡単に量産できてしまいますし、検索上位の記事も大規模な会社が本気で取り組めば上位に表示させることができてしまいます。

 

医療の世界には結果の保証の絶対性はなく、正しい診断、治療も表面的には存在しますが

結果に直結するわけではありません。

 

研鑽を積み続け、皆様に信頼される医師を目指したいと思います。

 

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園田広弥

 カテゴリー:その他  2016年12月05日  コメント(0)

ビラノア デザレックス エピデュオ

週末、土日で3つの勉強会、講演会に参加してきました。

じんま疹や痒み、花粉症の治療に用いる抗ヒスタミン薬の新薬が2種類発売されました。

ビラノアとデザレックスです。

抗ヒスタミン薬というのは眠気が出ることがあり車の運転に制限がかかっている薬剤が多いのですが

この新規2種類の薬剤は車の運転に制限がない副作用の少ない薬です。

 

本日はAllergy Symposium in Tokyo~デザレックス錠5mg発売記念~

という会に参加し

成育医療センターの大矢先生の話を拝聴しました。

内容は、行動科学的アプローチについてで斬新な内容でしたが。

 

二つの講演会が同日に開催されていたので 途中で抜け出し

 

エピデュオというニキビの新薬の新発売記念講演会に参加してきました。

全国から数百人の皮膚科医が集結していました。

メイン講演は ソウル大学の皮膚科教授の Dae Hun Suh先生の講演でした。

日本における、虎の門病院の林伸和先生のような存在で、林先生とともにニキビ治療の国際会議の参加メンバーとのことでした。

いろいろな話を拝聴できたのですが、

韓国では にきび治療には 健康保険が使えないそうです。

保険でにきびを治療できる日本は幸せですね。

医療費の高騰はかなりの問題なので各領域で健康保険が使えない病気や薬などが出てこないとも限りません。混合診療が全面解禁されたらそうなるかもしれませんね。

 

エピデュオゲルというのは、ディフェリンゲルとベピオゲルの合剤で画期的な薬ではあります。

同時に使うことに1+1が2以上になるシナジー効果があるとのことで、期待の新薬であります。

うまく使えると非常に優秀な薬であることがわかりました。

 

また、非常に興味深かったのが

にきび治療について、国間はもちろん、フロアの皮膚科医の認識や治療内容にも意識の統一はできていないようでした。

再確認にはなりますが、

同じ診断同じ治療薬でも、患者さんとの信頼関係や、疾患や治療方法への理解、実施頻度により治療効果は全く異なってきます。

内服薬は飲むだけですが、

外用薬では、塗る量や塗る頻度、塗り方、塗る順番など 様々な因子が存在します。

 

刺激や副作用があるものの効果がある治療薬をいかにうまく使えるかは皮膚科医としての腕の差がでてくるのだと思います。

 

クリンダマイシンの耐性菌の割合が49%とのデータが再度示されており

そうするとあの薬もいまいちなのかなだとか思ってしまいました。

 

これからも勉強を続け、効果の高い新薬については積極的に使用していこうと考えております。

 

 

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世田谷そのだ皮膚科

園田広弥

 カテゴリー:皮膚科  2016年12月04日  コメント(0)

にんにく注射3

にんにく注射の続きです。

にんにく注射の記事によく、にんにくの主成分ビタミンB1みたいなことが書かれていますが、にんにくには大してビタミンB1が含まれていません。

 

日本食品標準成分表

によると

 

にんにく100g中に0.2mgのチアミンが含有されているそうで、

標準的な直径5cmほどのにんにく1つは約40gです。

にんにく1つあたり、チアミンは0.08mgとなります。

1日に必要な分とされている1.2~1.4mgの約6%ほどです

 

にんにくに多く含有されている成分は

ビタミンB6

なのです。

にんにく1つあたり、ビタミンB6は0.6mg含まれており

1日に必要な量の約50%と全食品の中で非常に多い部類に入ります。

 

某DeNAのサイトではありませんが、クリニックのホームページにも誤った情報が記載されていることがあるので残念な限りです。にんにく注射にはにんにく50個分のビタミンB1が含まれていますとのキャッチフレーズが時折みられますが、0.08×50は4mgです。

クリニックにより差異はありますが、にんにく注射はビタミンB1(フルスルチアミン)として25~100mg含まれています。

 

4mg、、、、、   少ない

 

 

にんにく注射をまとめてみます。

にんにく注射の主成分はビタミンB1および誘導体の中でもフルスルチアミンがおすすめです。

ビタミンB1はチアミンですが、

チアミン → チアミンピロリン酸へと 変化しエネルギー産生に関与します。

チアミンは不安定な物質であり、にんにくの成分アリシンと結合したアリチアミンは吸収もされやすく

さらにチアミンの濃度も高く維持されることがわかりました。

アリチアミン → チアミン → チアミンピロリン酸 と変化します。

 

ここで問題なのが にんにくの成分アリシンは にんにく臭の原因であったため アリチアミンも 強いにんにく臭がありました。

 

にんにく臭を抑えた フルスルチアミンが開発されます。

フルスルチアミン → チアミン → チアミンピロリン酸

はアリチアミンよりもにんにく臭が少なくなりましたが、それでもにんにく臭が残念ながらしてしまいます。

 

化学構造式で見てみると

r-allicin-2d-skeletal

これが 匂いの元アリシンです。

allithiamine

これがアリチアミンです。

アリシンが隠れているのが見えるでしょうか。

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ここです。

 

効果を維持しつつ、にんにく臭を減らしたフルスルチアミンがこれです。

fursultiamine

アリシンだった場所は

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ここです。

形が少し変化した影響で臭いは減りましたが、形は残っているのでにんにく臭はあります。

 

ちなみに

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チアミンへと変化し

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チアミンピロリン酸が活性体です。

 

にんにく注射のレシピは公開されていないことが多いですが、

当院では当然ですが、フルスルチアミンを使用します。

臭いがだめだという方には、活性体であるチアミンピロリン酸を使用します。

 

フルスルチアミンは静脈注射で入れると血管痛が生じるため当院ではフルスルチアミンは点滴を用います。

 

みなさん及びスタッフの需要に答えるべく明日より開始したいと思います。

にんにく点滴    2500円

にんにく注射(無臭) 2000円

スーパーにんにく点滴 4000円

 

気になる方は気軽に相談してくださいね。

 

 

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園田広弥

 カテゴリー:その他  2016年12月02日  コメント(0)

第3回皮膚リンパ腫臨床・病理セミナー

世田谷そのだ皮膚科の園田広弥です。

今日は皮膚リンパ腫の勉強会に参加してきました。

皮膚リンパ腫は皮膚科医の中でも苦手としている先生が多い分野です。

わたくしは、大学にいた頃の指導医がリンパ腫を専門としていたことや前職の科長の専門がリンパ腫だったため、比較的身近な存在ではありました。

本日出てきた病名を列挙すると

リンパ腫様丘疹症(Lymphomatoid papulosis)

末梢性T細胞性リンパ腫、非特異(Peripheral T-cell lymphoma, NOS)

成人T細胞白血病・リンパ腫(Adult T-cell leukemia/lymphoma)

節外性NK/T細胞リンパ腫、鼻型(Extranodal NK/T-cell lymphoma, nasal type)

菌状息肉症(Mycosis fungoides)

セザリー症候群(Sezary syndrome)

原発性皮膚CD8陽性進行性表皮向性細胞障害性T細胞リンパ腫(Primary cutaneous CD8+ aggressive epidermotropic cytotoxic T-cell lymphoma)

原発性皮膚未分化大細胞リンパ腫(Primary cutaneous anaplastic large cell lymphoma)

 

病名が難しすぎます。

 

非常に勉強になりました。

 

 

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園田広弥

 カテゴリー:皮膚科  2016年11月30日  コメント(0)

にんにく注射2

にんにく注射を理解するのに手こずっております。

様々な医院でにんにく注射に関する説明がされておりますが、残念ながら正しくはなさそうな情報があふれております。

 

にんにく注射と、にんにくは関係ないとのコメントも多くみられますがそんなことは全くありません。

大きく関係あります。

 

にんにくは滋養強壮に効くイメージを持っている人は多いと思いますが、にんにくに含まれているアリシンという成分がビタミンB1(チアミン)と結合することにより、アリチアミンとなりこの成分が非常に優秀であることがわかったのです。ビタミンB1を多く含む豚肉とにんにくを一緒に食べることによりビタミンB1が非常によく吸収されます。この現象を人工的に作成したのがアリチアミンです。

 

 

チアミンよりも 吸収率がよく 持続性が高いのです。

 

 

アリチアミン

 

アリチアミン

 

アリチアミン

 

アリナミン

 

と商品名が命名されました。

 

アリチアミンは非常に優秀なビタミンB誘導体ですが、にんにく臭が強く

にんにく臭を抑えるべく改良されたのが

フルスルチアミンです。

アリナミンFです。

 

 

次回へ続く

 

 

 

 

 

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園田広弥

 カテゴリー:その他  2016年11月25日  コメント(0)

にんにく注射

こんばんは。世田谷そのだ皮膚科の園田広弥です。

 

にんにく注射については懐疑的な立場でありました。

芸能人・スポーツ選手が多く利用していたことで名前が知れているにんにく注射ですが、主成分はビタミンB1誘導体のフルスルチアミンです。

 

スタッフに、にんにく注射をしてみたところ

 

元気になりました(笑)

 

こっそり、プラセボ(偽薬=ただの水)を投与してシングルブラインドの試験をやってみたいところです。

 

 

有名なにんにく注射ですが、調べてみるとどのクリニックも値段もまちまちで

成分もほとんど明かされていません。

 

ビタミンB1には何種類も存在します。

 

どれでもいいのでしょうか。

 

ビタミンB1はアリナミンが有名です。

調べてみると所謂ビタミンB1のチアミンという物質は消化管からの吸収が悪く

改良されたのがフルスルチアミンのアリナミンFであります。

 

ん?

点滴は直接いれるのだから何でもいいのではと思いましたが

 

少し掘り下げてみました。

 

単純比較はできませんが

とある

チアミンを血管に投与した時の半減期(濃度が半分になるのにかかる時間)

は 1.3時間

フルスルチアミンを血管に投与した時の半減期

は 8.7時間

 

フルスルチアミンってすごいんですね。

いつから、始めるかはまだ未定ですが

 

当院では当然フルスルチアミン(アリナミンF)を使用する予定です!!

 

 

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園田広弥

 カテゴリー:その他  2016年11月21日  コメント(0)

第5回世田谷デルマトロジア

世田谷そのだ皮膚科の園田広弥です。

昨日は、世田谷区の皮膚科医中心で構成される勉強会(講演会)に参加してきました。

皮膚科と関連の強い他科の先生を講師としてお呼びする貴重な会です。

 

今回は

下高井戸駅で開業されている吉川内科医院の吉川 昌男先生による

褥瘡と下肢潰瘍の話でした。

 

褥瘡と下肢潰瘍は、難治なことが多く、

医師個人の力ではどうすることもできない様々な環境を整えなくては治療することができません。

その環境を整えられる病院はごくごくわずかなのが現状です。

 

大学病院で治すことができなかった重症の方をまさしくチーム医療と治せるものは治す信念で治癒させてきた貴重な症例を見せていただきました。

 

身が引き締まる思いでした。

 

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園田広弥

 カテゴリー:皮膚科  2016年11月18日  コメント(0)

粉瘤くり抜き法

こんばんは。世田谷そのだ皮膚科の園田広弥です。

また、更新できていませんでした。

HPの治療のページを更新しました。

粉瘤のくりぬき法についてです。

載せているのは3mmパンチを使用しております。

粉瘤の大きさは2~3cmほどでした。

 

撮影に協力してくれた方どうもありがとうございました。

 

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園田広弥

 

 

 カテゴリー:腫瘍皮膚科  2016年11月16日  コメント(0)