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東大皮膚科学教室忘年会
世田谷そのだ皮膚科の園田広弥です。
土曜日は所属していた東京大学の皮膚科学教室の忘年会に参加してきました。
多くの先生方に声をかけていただきました。頼りになる先輩方が多数いることは本当に心強いです。
医療はいろいろな単位でのチームワークがかかせません。
クリニック内部、皮膚科医と皮膚科医、診療所と診療所、診療所と病院、診療所と薬局などさまざまな関係の中での連携、チーム医療はとても重要なものです。
当クリニックは世田谷医療COMMUNITYという医療ビルの中にあります。
1階には
日本調剤の薬局
3階には
4階には
と
です。
連携を取り合い、よりより医療を提供できればと思います。
世田谷区世田谷4-1-3世田谷医療COMMUNITY4階
松陰神社前駅より徒歩2分
三軒茶屋駅より7分 豪徳寺駅より9分 下高井戸駅より13分
園田広弥
ついに登場。 高性能リップクリーム!!
世田谷そのだ皮膚科の園田広弥です。
唇の荒れに苦しむ人は多くいます。
炎症が強いときは、ロコイドやキンダベート時にリドメックスといったマイルドクラスのステロイドを使用しますが、日々のケアにリップクリームは不可欠です。
市販のリップクリームには刺激になる成分を含有しているものも多く、
刺激の少ない、プロペトやサンホワイトはカップや大きなチューブの製品しかありませんでした。
また、顔への日焼け止めは多くの製品があり昨今の意識の高まりから使用している人は増えています。
では、唇はどうでしょうか。
唇には日焼け止めを塗らない人が多いのではないでしょうか。
唇を日焼けによりがさがさ、ぼろぼろになった経験がある人は少なくないでしょう。
資生堂のクリニック専売化粧品のナビジョンDRから高性能のリップクリームが発売されたのですが、現在欠品中でしばらく入荷しないとの連絡がありました。
最高品質のワセリンを使用し日焼け止め成分も含有しているリップクリームです。
http://navision.shiseido.co.jp/dr/products/lip_mlc.html
当院では、私含めてスタッフ全員が使用していますが、皆大変気に入っています。
若干ではありますが、在庫はまだございます。
当分入荷はないそうなので、お早めに。
世田谷区世田谷4-1-3世田谷医療COMMUNITY4階
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園田広弥
皮膚科講演会 Dcember2016
世田谷そのだ皮膚科の園田広弥です。
今日は講演会に参加してきました。
東邦大学医療センター大橋病院 皮膚科 福田英嗣先生
「病型別に見た薬疹の検査法」
帝京大学医学部 皮膚科 多田弥生先生
「たかが乾癬、されど乾癬~治療が進歩して必要になった乾癬の臨床診断能力」
の2題でした。
薬疹については、最先端の情報を提供してもらいました。
死に至る可能性のある重症薬疹は、HLAという遺伝子レベルでの個性で発症が決まっている可能性があるとのことです。
いつか、生まれたらHLAを調べて合わない薬をあらかじめ知っておく時代が来るかもしれません。
薬疹は皮膚科がしっかり見るべき致死的疾患の一つなので、これからも勉強し続けたいと思います。
乾癬は、相模原病院時代のボスである朝比奈先生の専門であったこともあり、治療経験を多く持つ疾患の一つですが、病態解明および薬の進歩により治療はここ10年で飛躍的な進歩を遂げました。
ここで問題なのが、乾癬に見えて実は違う病気であることがあり、その病気は乾癬の治療薬が禁忌になっていることです。
具体的には
乾癬に見える皮膚リンパ腫です。
幸い、大学時代の上司や先述の朝比奈先生の後任のボスがリンパ腫の専門なので他の先生よりは経験はありますが、診断は難解なことが少なくありません。常に視野は広くもつべきと再認識しました。
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園田広弥
第10回実践皮膚科研究会
世田谷そのだ皮膚科の園田広弥です。
昨日、第10回実践皮膚科研究会を当クリニックで開催しました。
昨年3月に立ち上げた研究会ですが、節目の10回を迎えられました。
研究会後の忘年会も含めると
総勢10名の皮膚科医が集い、様々な症例を供覧し意見をつきあわせることにより非常に有意義な時間を過ごせました。
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園田広弥
カルニチンとDLカルニチンとLカルニチン
世田谷そのだ皮膚科の園田広弥です。
Lカルニチンという成分を聞いたことある方は多くいらっしゃるのではないでしょうか。
脂肪燃焼にかかわるビタミン様物質です。
多くの有機化合物には立体異性体といって、双子のような存在を有します。
構造はそっくりなのですが、性質は似て非なることが多いのです。
不思議ですね。
カルニチンにはDカルニチンとLカルニチンと両方混在するDLカルニチンと3種類あるのですが
脂肪燃焼に関わるのは
Lカルニチンだけなのです。
脂肪燃焼に関わるのでダイエットに有用とされています。
DLカルニチンは
半分はLカルニチンなのですが
どうでしょう。
そのメインの効能は胃薬であり
食欲亢進作用があるのです。
困ったものです。
当院のダイエット注射にはLカルニチンのみを使用しております。
異性体で効能が異なるものは皮膚科でもよく使う処方薬にもあります。
じんま疹や花粉症などに用いる抗ヒスタミン薬の
ジルテックはR体とS体という鏡像異性体が存在しますが
R体は効果もあり副作用も少なく
S体は効果が少なく副作用も多いのです。
有益なR体のみで構成されているのがザイザルになります。
同様に
強力な胃薬であるプロトンポンプ阻害薬の
オメプラールはR体とS体の混合物であり
近年発売されたネキシウムは
S体のみであります。
D体L体
R体S体についてはまた後日
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園田広弥
月1回のピーリングからの イオン導入+超音波導入+クールビタミントリートメント
世田谷そのだ皮膚科の園田広弥です。
月1回のサリチル酸マクロゴールピーリングとイオン導入、超音波導入、クールビタミントリートメントをしました。
やっぱり、いいですねぇ。
9月から継続しているので、肌の調子はすこぶるいいです。
12月いっぱいは、オープニングキャンペーンとして初回は特価で施術できます。
おすすめのセットです。
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園田広弥
キュレーションサイト
世田谷そのだ皮膚科の園田広弥です。
DeNAのWELQに端を発し、リクルートやサイバーエージェントやヤフーなどの同じようなサイトが記事を取り下げているみたいですね。
クリニックの記事を作成する際や、ブログの記事を書く際にインターネット検索も当然行いますが、
以前も書いた通り、医学関連については嘘ばっかりの記事が多く癖々していました。
素人の方が誤った情報を発信するのはまだしも、会社ぐるみで記事を量産させてアクセス数を稼いでいたのはさすがに悪意を感じずにはいられません。
情報の正しさ、何が正しいかの判断は難しいのですが
間違っている情報かどうかの判断は、インターネットでは少なくとも多数決では導けません。
ページも簡単に量産できてしまいますし、検索上位の記事も大規模な会社が本気で取り組めば上位に表示させることができてしまいます。
医療の世界には結果の保証の絶対性はなく、正しい診断、治療も表面的には存在しますが
結果に直結するわけではありません。
研鑽を積み続け、皆様に信頼される医師を目指したいと思います。
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園田広弥
ビラノア デザレックス エピデュオ
週末、土日で3つの勉強会、講演会に参加してきました。
じんま疹や痒み、花粉症の治療に用いる抗ヒスタミン薬の新薬が2種類発売されました。
ビラノアとデザレックスです。
抗ヒスタミン薬というのは眠気が出ることがあり車の運転に制限がかかっている薬剤が多いのですが
この新規2種類の薬剤は車の運転に制限がない副作用の少ない薬です。
本日はAllergy Symposium in Tokyo~デザレックス錠5mg発売記念~
という会に参加し
成育医療センターの大矢先生の話を拝聴しました。
内容は、行動科学的アプローチについてで斬新な内容でしたが。
二つの講演会が同日に開催されていたので 途中で抜け出し
エピデュオというニキビの新薬の新発売記念講演会に参加してきました。
全国から数百人の皮膚科医が集結していました。
メイン講演は ソウル大学の皮膚科教授の Dae Hun Suh先生の講演でした。
日本における、虎の門病院の林伸和先生のような存在で、林先生とともにニキビ治療の国際会議の参加メンバーとのことでした。
いろいろな話を拝聴できたのですが、
韓国では にきび治療には 健康保険が使えないそうです。
保険でにきびを治療できる日本は幸せですね。
医療費の高騰はかなりの問題なので各領域で健康保険が使えない病気や薬などが出てこないとも限りません。混合診療が全面解禁されたらそうなるかもしれませんね。
エピデュオゲルというのは、ディフェリンゲルとベピオゲルの合剤で画期的な薬ではあります。
同時に使うことに1+1が2以上になるシナジー効果があるとのことで、期待の新薬であります。
うまく使えると非常に優秀な薬であることがわかりました。
また、非常に興味深かったのが
にきび治療について、国間はもちろん、フロアの皮膚科医の認識や治療内容にも意識の統一はできていないようでした。
再確認にはなりますが、
同じ診断同じ治療薬でも、患者さんとの信頼関係や、疾患や治療方法への理解、実施頻度により治療効果は全く異なってきます。
内服薬は飲むだけですが、
外用薬では、塗る量や塗る頻度、塗り方、塗る順番など 様々な因子が存在します。
刺激や副作用があるものの効果がある治療薬をいかにうまく使えるかは皮膚科医としての腕の差がでてくるのだと思います。
クリンダマイシンの耐性菌の割合が49%とのデータが再度示されており
そうするとあの薬もいまいちなのかなだとか思ってしまいました。
これからも勉強を続け、効果の高い新薬については積極的に使用していこうと考えております。
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園田広弥
にんにく注射3
にんにく注射の続きです。
にんにく注射の記事によく、にんにくの主成分ビタミンB1みたいなことが書かれていますが、にんにくには大してビタミンB1が含まれていません。
日本食品標準成分表
によると
にんにく100g中に0.2mgのチアミンが含有されているそうで、
標準的な直径5cmほどのにんにく1つは約40gです。
にんにく1つあたり、チアミンは0.08mgとなります。
1日に必要な分とされている1.2~1.4mgの約6%ほどです
にんにくに多く含有されている成分は
ビタミンB6
なのです。
にんにく1つあたり、ビタミンB6は0.6mg含まれており
1日に必要な量の約50%と全食品の中で非常に多い部類に入ります。
某DeNAのサイトではありませんが、クリニックのホームページにも誤った情報が記載されていることがあるので残念な限りです。にんにく注射にはにんにく50個分のビタミンB1が含まれていますとのキャッチフレーズが時折みられますが、0.08×50は4mgです。
クリニックにより差異はありますが、にんにく注射はビタミンB1(フルスルチアミン)として25~100mg含まれています。
4mg、、、、、 少ない
にんにく注射をまとめてみます。
にんにく注射の主成分はビタミンB1および誘導体の中でもフルスルチアミンがおすすめです。
ビタミンB1はチアミンですが、
チアミン → チアミンピロリン酸へと 変化しエネルギー産生に関与します。
チアミンは不安定な物質であり、にんにくの成分アリシンと結合したアリチアミンは吸収もされやすく
さらにチアミンの濃度も高く維持されることがわかりました。
アリチアミン → チアミン → チアミンピロリン酸 と変化します。
ここで問題なのが にんにくの成分アリシンは にんにく臭の原因であったため アリチアミンも 強いにんにく臭がありました。
にんにく臭を抑えた フルスルチアミンが開発されます。
フルスルチアミン → チアミン → チアミンピロリン酸
はアリチアミンよりもにんにく臭が少なくなりましたが、それでもにんにく臭が残念ながらしてしまいます。
化学構造式で見てみると
これが 匂いの元アリシンです。
これがアリチアミンです。
アリシンが隠れているのが見えるでしょうか。
ここです。
効果を維持しつつ、にんにく臭を減らしたフルスルチアミンがこれです。
アリシンだった場所は
ここです。
形が少し変化した影響で臭いは減りましたが、形は残っているのでにんにく臭はあります。
ちなみに
チアミンへと変化し
チアミンピロリン酸が活性体です。
にんにく注射のレシピは公開されていないことが多いですが、
当院では当然ですが、フルスルチアミンを使用します。
臭いがだめだという方には、活性体であるチアミンピロリン酸を使用します。
フルスルチアミンは静脈注射で入れると血管痛が生じるため当院ではフルスルチアミンは点滴を用います。
みなさん及びスタッフの需要に答えるべく明日より開始したいと思います。
にんにく点滴 2500円
にんにく注射(無臭) 2000円
スーパーにんにく点滴 4000円
気になる方は気軽に相談してくださいね。
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