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Diet and acne: review of the evidence from 2009 to 2020
ご無沙汰しております。世田谷そのだ皮膚科の園田広弥です。
以前より海外論文を読むことが増えました。
今日はにきびの論文を紹介します。
まず、食事と疾患の因果関係の証明は非常に難しいです。
この論文では次の要因が紹介されていました。
ニキビを促進する要因としては、
高GI/GL食品
乳製品
脂肪分の多い食品
チョコレート。
ニキビを予防する要因としては
脂肪酸
果物・野菜の摂取量
が挙げられていました。
一つずつみていきます。
■高GI/GL食品
GIとはグリセミック指数のことで、食品の炭水化物50グラムを摂取した際の血糖値上昇の度合いを、ブドウ糖(グルコース)を100とした場合の相対値です。
GLとはグリセミック負荷のことで、GIに炭水化物の重量をかけた値です。
高GI/GL食品はにきびの悪化要因にはなりそうですが、低GI/GL食品がにきびの予防にはならなそうです。
■乳製品
全乳または乳製品を週3回以上、大量に摂取すると増悪しうるようです。
■脂肪分の多い食品
揚げ物、スパイシーな料理、油っこい料理、ファーストフード、飽和脂肪酸、トランス脂肪酸を毎日食べるのはダメと。
■チョコレート
チョコレートのどの成分が悪さをしているかはわからないけど、チョコレートは悪さをしていそう。
Federica Dall’OglioさんのDiet and acne: review of the evidence from 2009 to 2020という論文を読んでみました。
Int J Dermatol (IF: 2.74; Q3) 2021 Jun;60(6):672-685
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園田広弥