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飲む日焼け止め
こんばんは。
世田谷そのだ皮膚科の園田広弥です。
飲む日焼け止めについて、時々患者さんから質問を受けます。
昨年に一度調べたのですが
最も有名な製品が SPF2.8相当の効果だったので
どうなのかな~と思って 採用を見送りましたが
その他 様々は 製品が 販売されており
今年は それぞれについて 効果について 学術論文を読み漁り
検討してみました。
医薬品であれば、head to head や ハーフサイド試験など がちんこの対決の論文がたまにあるのでクリアなのですが、化粧品やサプリメントはそうはいきません。
各社いい意味で 工夫して 宣伝していますが 数値をかなり悪意のあるとらえ方をして宣伝している会社もあり それを鵜吞みにクリニックのHPもあり 残念でなりません。
名のある日焼け止めのサプリのデータを見てみましたが SPFでいうと なんと
1.1
ばかりでした
2か月連用で 1.1
のものもあり
3か月連用で 1.5 のものもありました。
当院は1日で2.8の製品を採用する予定です。
何事もしっかり調べることは 重要です。
扱い始める際はまたお知らせします。
世田谷区世田谷4-1-3世田谷医療COMMUNITY4階
松陰神社前駅より徒歩2分
三軒茶屋駅より7分 豪徳寺駅より9分 下高井戸駅より13分
園田広弥
第18回実践皮膚科研究会、第19回シネロン・キャンデラユーザーズミーティング
こんばんは。世田谷そのだ皮膚科の園田広弥です。
最近ブログの更新を怠りがちです。
先日、第18回実践皮膚科研究会を開催しました。会を追うごとにやる気のある皮膚科医師の仲間が増えていてうれしい限りです。
2時間強みっちりと皮膚科の研鑽を積みました。
今日は、当院ではQスイッチレーザーでお世話になっているシネロンキャンデラ社のユーザーが1年に1度集い 経験豊富な先生のありがたい話を聞く会でした。
美容治療は施術を標準化することが非常に難しいです。
同じ機械で同じ設定でも 治療を行う医師が違えば 効果は変わってきます。
しっかりとデータを取ることも難しければ 取っている先生もほとんどいないため
何となくの経験でものを語ることになり、
エビデンスレベルでは一番質の悪い エキスパートオピニオンばかりが広がっているのが現状です。
レーザーが効く論理も 解明されていない点も多く
理論と現実のギャップが激しいことも多々あります。
レーザーの理論を理解するにはちょっとした物理脳が必要です。
物理が苦手な医師は レーザーには手を出さない方が無難です(笑)
ちなみに、自分は物理は得意でした。
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園田広弥
遅延型フードアレルギー
学 会 見 解
血中食物抗原特異的IgG抗体検査に関する注意喚起
米国や欧州のアレルギー学会および日本小児アレルギー学会では、食物アレルギーにおけるIgG抗体の診断的有用性を公式に否定しています。
その理由として、以下のように記載されています。
すなわち、①食物抗原特異的IgG抗体は食物アレルギーのない健常な人にも存在する抗体である。②食物アレルギー確定診断としての負荷試験の結果と一致しない。③血清中のIgG抗体のレベルは単に食物の摂取量に比例しているだけである。④よって、このIgG抗体検査結果を根拠として原因食品を診断し、陽性の場合に食物除去を指導すると、原因ではない食品まで除去となり、多品目に及ぶ場合は健康被害を招くおそれもある。
以上により、日本アレルギー学会は日本小児アレルギー学会の注意喚起を支持し、食物抗原特異的IgG抗体検査を食物アレルギーの原因食品の診断法としては推奨しないことを学会の見解として発表いたします。
参考文献:
Stapel SO, et al. Allergy 2008; 63: 793-796.
Bock SA. J Allergy Clin Immunol 2010; 125: 1410.
Hamilton RG. J Allergy Clin Immunol 2010; 125: S284.
日本小児アレルギー学会ホームページ:
「血中食物抗原特異的IgG抗体検査に関する注意喚起」
平成27年2月25日
一般社団法人日本アレルギー学会
理事長 斎藤博久
http://www.jsaweb.jp/modules/important/index.php?page=article&storyid=51
当院では意味の乏しいと考えられる不必要な検査は行いません。
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園田広弥