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にんにく注射3
にんにく注射の続きです。
にんにく注射の記事によく、にんにくの主成分ビタミンB1みたいなことが書かれていますが、にんにくには大してビタミンB1が含まれていません。
日本食品標準成分表
によると
にんにく100g中に0.2mgのチアミンが含有されているそうで、
標準的な直径5cmほどのにんにく1つは約40gです。
にんにく1つあたり、チアミンは0.08mgとなります。
1日に必要な分とされている1.2~1.4mgの約6%ほどです
にんにくに多く含有されている成分は
ビタミンB6
なのです。
にんにく1つあたり、ビタミンB6は0.6mg含まれており
1日に必要な量の約50%と全食品の中で非常に多い部類に入ります。
某DeNAのサイトではありませんが、クリニックのホームページにも誤った情報が記載されていることがあるので残念な限りです。にんにく注射にはにんにく50個分のビタミンB1が含まれていますとのキャッチフレーズが時折みられますが、0.08×50は4mgです。
クリニックにより差異はありますが、にんにく注射はビタミンB1(フルスルチアミン)として25~100mg含まれています。
4mg、、、、、 少ない
にんにく注射をまとめてみます。
にんにく注射の主成分はビタミンB1および誘導体の中でもフルスルチアミンがおすすめです。
ビタミンB1はチアミンですが、
チアミン → チアミンピロリン酸へと 変化しエネルギー産生に関与します。
チアミンは不安定な物質であり、にんにくの成分アリシンと結合したアリチアミンは吸収もされやすく
さらにチアミンの濃度も高く維持されることがわかりました。
アリチアミン → チアミン → チアミンピロリン酸 と変化します。
ここで問題なのが にんにくの成分アリシンは にんにく臭の原因であったため アリチアミンも 強いにんにく臭がありました。
にんにく臭を抑えた フルスルチアミンが開発されます。
フルスルチアミン → チアミン → チアミンピロリン酸
はアリチアミンよりもにんにく臭が少なくなりましたが、それでもにんにく臭が残念ながらしてしまいます。
化学構造式で見てみると
これが 匂いの元アリシンです。
これがアリチアミンです。
アリシンが隠れているのが見えるでしょうか。
ここです。
効果を維持しつつ、にんにく臭を減らしたフルスルチアミンがこれです。
アリシンだった場所は
ここです。
形が少し変化した影響で臭いは減りましたが、形は残っているのでにんにく臭はあります。
ちなみに
チアミンへと変化し
チアミンピロリン酸が活性体です。
にんにく注射のレシピは公開されていないことが多いですが、
当院では当然ですが、フルスルチアミンを使用します。
臭いがだめだという方には、活性体であるチアミンピロリン酸を使用します。
フルスルチアミンは静脈注射で入れると血管痛が生じるため当院ではフルスルチアミンは点滴を用います。
みなさん及びスタッフの需要に答えるべく明日より開始したいと思います。
にんにく点滴 2500円
にんにく注射(無臭) 2000円
スーパーにんにく点滴 4000円
気になる方は気軽に相談してくださいね。
世田谷区世田谷4-1-3世田谷医療COMMUNITY4階
松陰神社前駅より徒歩2分
三軒茶屋駅より7分 豪徳寺駅より9分 下高井戸駅より13分
園田広弥
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