ブログ
ブログ
カルニチンとDLカルニチンとLカルニチン
世田谷そのだ皮膚科の園田広弥です。
Lカルニチンという成分を聞いたことある方は多くいらっしゃるのではないでしょうか。
脂肪燃焼にかかわるビタミン様物質です。
多くの有機化合物には立体異性体といって、双子のような存在を有します。
構造はそっくりなのですが、性質は似て非なることが多いのです。
不思議ですね。
カルニチンにはDカルニチンとLカルニチンと両方混在するDLカルニチンと3種類あるのですが
脂肪燃焼に関わるのは
Lカルニチンだけなのです。
脂肪燃焼に関わるのでダイエットに有用とされています。
DLカルニチンは
半分はLカルニチンなのですが
どうでしょう。
そのメインの効能は胃薬であり
食欲亢進作用があるのです。
困ったものです。
当院のダイエット注射にはLカルニチンのみを使用しております。
異性体で効能が異なるものは皮膚科でもよく使う処方薬にもあります。
じんま疹や花粉症などに用いる抗ヒスタミン薬の
ジルテックはR体とS体という鏡像異性体が存在しますが
R体は効果もあり副作用も少なく
S体は効果が少なく副作用も多いのです。
有益なR体のみで構成されているのがザイザルになります。
同様に
強力な胃薬であるプロトンポンプ阻害薬の
オメプラールはR体とS体の混合物であり
近年発売されたネキシウムは
S体のみであります。
D体L体
R体S体についてはまた後日
世田谷区世田谷4-1-3世田谷医療COMMUNITY4階
松陰神社前駅より徒歩2分
三軒茶屋駅より7分 豪徳寺駅より9分 下高井戸駅より13分
園田広弥
コメントを残す