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ビラノア デザレックス エピデュオ
週末、土日で3つの勉強会、講演会に参加してきました。
じんま疹や痒み、花粉症の治療に用いる抗ヒスタミン薬の新薬が2種類発売されました。
ビラノアとデザレックスです。
抗ヒスタミン薬というのは眠気が出ることがあり車の運転に制限がかかっている薬剤が多いのですが
この新規2種類の薬剤は車の運転に制限がない副作用の少ない薬です。
本日はAllergy Symposium in Tokyo~デザレックス錠5mg発売記念~
という会に参加し
成育医療センターの大矢先生の話を拝聴しました。
内容は、行動科学的アプローチについてで斬新な内容でしたが。
二つの講演会が同日に開催されていたので 途中で抜け出し
エピデュオというニキビの新薬の新発売記念講演会に参加してきました。
全国から数百人の皮膚科医が集結していました。
メイン講演は ソウル大学の皮膚科教授の Dae Hun Suh先生の講演でした。
日本における、虎の門病院の林伸和先生のような存在で、林先生とともにニキビ治療の国際会議の参加メンバーとのことでした。
いろいろな話を拝聴できたのですが、
韓国では にきび治療には 健康保険が使えないそうです。
保険でにきびを治療できる日本は幸せですね。
医療費の高騰はかなりの問題なので各領域で健康保険が使えない病気や薬などが出てこないとも限りません。混合診療が全面解禁されたらそうなるかもしれませんね。
エピデュオゲルというのは、ディフェリンゲルとベピオゲルの合剤で画期的な薬ではあります。
同時に使うことに1+1が2以上になるシナジー効果があるとのことで、期待の新薬であります。
うまく使えると非常に優秀な薬であることがわかりました。
また、非常に興味深かったのが
にきび治療について、国間はもちろん、フロアの皮膚科医の認識や治療内容にも意識の統一はできていないようでした。
再確認にはなりますが、
同じ診断同じ治療薬でも、患者さんとの信頼関係や、疾患や治療方法への理解、実施頻度により治療効果は全く異なってきます。
内服薬は飲むだけですが、
外用薬では、塗る量や塗る頻度、塗り方、塗る順番など 様々な因子が存在します。
刺激や副作用があるものの効果がある治療薬をいかにうまく使えるかは皮膚科医としての腕の差がでてくるのだと思います。
クリンダマイシンの耐性菌の割合が49%とのデータが再度示されており
そうするとあの薬もいまいちなのかなだとか思ってしまいました。
これからも勉強を続け、効果の高い新薬については積極的に使用していこうと考えております。
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園田広弥