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エキシマライトを導入しました
こんばんは。
本日、エキシマライトを導入しました。
エキシマライトとは、白斑、乾癬、掌蹠膿疱症、アトピー性皮膚炎、類乾癬、菌状息肉症、円形脱毛症などの難治性皮膚疾患の治療に用いる機器です。
当院にはナローバンドUVBという似たような治療機器もありますが、違うのです。
面積当たりの出力で行くと、今回導入したエキシマライトは
当院のナローバンドUVBの40倍のパワーがあります。
コンパクトタイプでは従来のエキシマライトの2倍の出力が出る機器が発売されたので導入しました。
なんと、当院は全国で3番目の導入で
東京都では2番目の導入で
世田谷区ではもちろん1番目の導入になります。
狭い範囲で強い症状のある疾患にはエキシマライトがよく効く印象があります。
治療の特徴としては痛くも痒くもなく、治療もすぐ終わるし、効果もあります。
従来のナローバンドはもちろん痛くも痒くもないのですが、少々時間がかかる分広い面積(全身)に治療することができます。
お気軽にご相談ください。
世田谷区世田谷4-1-3世田谷医療COMMUNITY4階
松陰神社前駅より徒歩2分
三軒茶屋駅より7分 豪徳寺駅より9分 下高井戸駅より13分
園田広弥
第3回 信濃町臨床皮膚疾患懇話会
こんばんは。世田谷そのだ皮膚科の園田広弥です。
先週の木曜日のことですが、第3回 信濃町臨床皮膚疾患懇話会に参加してきました。
この会には昨年も参加しましたが、今回も非常に実臨床に即したためになる話を聞くことができました。
慶應義塾大学医学部 皮膚科学教室 専任講師 山上淳先生による
「自己免疫性水疱症に関する最新の話題」
と
慶應義塾大学医学部 皮膚科学教室 専任講師 齋藤 昌孝先生による
「爪外来での最近の取り組み -爪乾癬の診断から治療まで―」
の2演題を拝聴しました。
外来が終わって駆け付けたものの、最初の演題は途中からしか聞けませんでした。
自己免疫性水疱症とは
自分の体が皮膚を攻撃することによって、皮膚、粘膜に水疱ができる病気のことです。
皮膚のどこを攻撃するかで病気や重症度が変わってきます。
当院でも診ている患者さんが複数人いる頻度の一番高い水疱性類天疱瘡では
今年のランセットに掲載されている最新知見を紹介してもらいました。
ドキシサイクリン200mg単独療法はPSL 0.5mgと効果は非劣勢とのことでした。
今まではロキシスロマインを使用することが多かったのですが、原文を参照の上ではありますが、使用を検討したいと思います。
また、近年多数の薬剤が処方されている糖尿病治療薬のDPP4阻害薬の最新情報や
治療に難渋することが多い、天疱瘡のリツキサン治療について概説していただきました。
爪についての講演では主に陥入爪と爪乾癬についてのお話でした。
巻き爪の話もありましたが、巻き爪に関しては根本治療が難しく
ワイヤー法など様々方法はありますが、残念ながら再発率が100%であること
根本治療は骨や骨棘を削るなどの外科的治療が必要なことを再確認しました。
外科的手術はハードルが高いので、対症療法をし続けるのも一つの選択してはありますが。
陥入爪は、爪が横の肉に食い込むことにより、疼痛と反応性の肉芽を形成し、我慢しているとさらに増悪していく疾患です。
慶應大学皮膚科では以前から爪母温存爪甲側縁楔状切除術を行っていることは知っていましたが、しっかり発表を聞くのは今回が初めてでした。
理にかなった方法であり、当院でも採用する予定です。ご期待ください。
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園田広弥
謎の変奏曲
本日はクリニックにほど近い三軒茶屋駅にある世田谷パブリックシアターで
「謎の変奏曲」
を観劇してきました。
洗練された言葉から紡がれてる物語は
二転三転四転しながら
散りばめられた伏線が回収していきました
自分好みの作品です。
パンフレットを見てみると
そういう作品のことをウェルメイドというみたいです。
橋爪功さんはウェルメイドな正直なところ好きじゃないとのこと(笑)
二人芝居はあしながおじさん以来でしたが
非常に楽しめました。
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園田広弥
ざ瘡治療戦略セミナー
こんばんは。世田谷そのだ皮膚科の園田広弥です。
今日はざ瘡治療戦略セミナーに参加してきました。
小林皮膚科医院 院長 渡辺 雅子先生による
「今日のニキビ治療~どの薬を? いつ? どのように使う?~」
を拝聴してきました。
日本におけるにきび治療はここ10年でかなり環境が変わりました。
にきびを根本から治すことのできる薬剤が次々に発売されています。
これらの薬剤は適切に使用すると素晴らしい効果をもたらすのですが、適切に使うには少々こつがいります。
いかに、理解してもらい薬を使用していくかが重要なポイントです。
素晴らしき外用薬があるにも関わらず、使用していない医師が多くいるのも残念ではありますが現実ではあります。
使用しない理由は微塵もありませんので、積極的な使用が望まれます。
安易に抗生剤外用薬を処方し続けることや内服抗菌薬を使用することは害の多い治療です。
以前は抗生剤しかない時代が続いたため、しょうがない面がありましたが現在は違います。
抗生剤の不適切使用により、にきび治療においても抗生剤の効かない耐性菌が増えてきています。
当院では、にきび治療においては最適な外用剤を患者さんと相談しながら選択してもらい適切ににきび治療を行っております。
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園田広弥
第14回実践皮膚科研究会
こんばんは。世田谷そのだ皮膚科の園田広弥です。ご無沙汰してしまいました。
先日の休診日に第14回実践皮膚科研究会を開催しました。
12人のやる気に満ちた皮膚科医が集い充実した時間を過ごしました。
有棘細胞癌、硬化性萎縮性苔癬、疣状癌、脂肪腫、疥癬、ニキビダニ、表皮母斑、グロムス腫瘍、類壊死性黄色肉芽種、ベーチェット病、スピッツ母斑、転移性皮膚癌、基底細胞癌、ATLL、ボーエン病、汗孔腫、バンコマイシン誘発性IgA水疱症、粉瘤、神経線維腫、悪性黒色腫、円板状エリテマトーデス
2か月に1度開催してきた研究会ですが、多くの参加者と多くの症例が集まっているため毎月の開催も検討中でございます。
今回も有意義な時間が過ごせました。
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園田広弥
第13回実践皮膚科研究会
こんばんは。世田谷そのだ皮膚科の園田広弥です。
先日の休診日に第13回実践皮膚科研究会を開催しました。
11人のやる気に満ちた皮膚科医が集い充実した時間を過ごしました。
・クリーピング病・神経線維腫症Ⅰ型・皮膚線維腫・有棘細胞癌・丹毒様癌・水疱性類天疱瘡・ashy dermatosis・類乾癬・脂漏性角化症・ボーエン病・acquired digital fibrokeratoma・海綿状血管腫・エクリン汗孔腫・日光角化症・びまん性大細胞型B細胞性リンパ腫・サルコイドーシス・血管平滑筋腫・粉瘤・脂腺腺腫・毛包線維腫・汗孔角化症・臍石・LMDF・酒さ
今回も有意義な時間が過ごせました。
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園田広弥
悪性黒色腫におけるセンチネルリンパ節転移に対する完全郭清と経過観察との比較
こんばんは。世田谷そのだ皮膚科の園田広弥です。
今日は、世界有数の論文雑誌のNew England Journal of Medicineに興味深い論文が投稿されていました。
皮膚癌の中でも悪性度の高い悪性黒色腫(メラノーマ)ですが、
一時期より、リンパ節転移に対する治療については議論になっていました。
はじめに転移するであろうリンパ節に転移があった場合に
その他のリンパ節を切除することに意味があるのだろうか。
ある種の癌は少しでも転移があるだけで、全身に転移していることと同義であり
局所療法は意味をなさない可能性があるのです。
国際共同試験で、1934例と1755例において
リンパ節郭清しても、
生存期間が延長しなかったとのことです。
手術療法の限界を知ることは大切だとは思います。
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園田広弥
園田式乾癬治療 ~薬剤の選択について~
こんばんは。世田谷そのだ皮膚科の園田広弥です。
火曜日は、とある場所で
園田式乾癬治療 ~薬剤の選択について~
と題して1時間ほど講演をしてきました。
乾癬は
塗り薬、飲み薬、注射薬
とここ1-2年でたくさんの新薬が発売されました。
薬の機序、実績、特性から
独自の視点での効果的な使用方法などについて話しました。
患者さんの希望や、おかれている状況などから総合的に判断して治療について提案および、選択をする必要があります。
皮膚のこすれる部位にかさつきの強い湿疹ができる場合は乾癬の可能性があります。
ご相談ください。
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園田広弥
ボトックスセミナー
こんばんは。世田谷そのだ皮膚科の園田広弥です。
少し時間が経ってしまったのですが、
日曜日に、アラガン社が主催するボトックスのセミナーに参加してきました。
ボトックスとは、注射で筋肉に作用をさせ、筋肉の収縮を抑制させることができる薬剤です。
眉間と目尻の治療に関してアラガン社のボトックスは厚生労働省のお墨付きを得ております。
現時点で起こっている、表情しわの改善から
さらに踏み込んで、新たなしわの予防につながる治療・施術になるのです。
ボトックスの利点として
効果は自然になくなりますので、3-4か月待ってもらえれば元に戻ります。
裏を返せば、定期的に打たないといけないという欠点でもあるのですが
利点の方が大きいと思います。
細い針を使用して注入しますので痛みは軽度ですみます。
日差しが強くなっている今日この頃ですが、
眩しいからといって
眉をしかめていると
しわが刻まれていくのです。
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園田広弥
皮膚の診療連携フォーラム2017
こんにちは。世田谷そのだ皮膚科の園田広弥です。
昨日は 皮膚の診療連携フォーラム2017に参加してきました。
関東中央病院 皮膚科 部長 鑑慎司先生による
「乳児血管腫に対するプロプラノロール内服療法ー大きくなる前にぜひご検討を」
と
兵庫医科大学 皮膚科学 准教授 夏秋 優先生による
「虫による皮膚炎」
を拝聴しました。
鑑先生の乳児血管腫の講演は何度か聞いたことあるのですが、毎回最先端の海外の論文の紹介がありわかりやすいです。
乳児血管腫は増大するかどうかの判断が現在のところは、増大した後にしかわかりません。
早期に治療をすると増大せずに治療することができるので、瘢痕や皮膚のたるみを作らずに治癒できる可能性があります。
乳児血管腫とは生まれてすぐはないのですが、生後1か月ころまでに発生する血管腫で
以前はいちご状血管腫と呼ばれていました。
増大をはじめる前か、増大をはじめた直後に治療を開始するのがいいのではないかと思います。
増大をはじめると、日に日に大きくなってしまうので
早めの受診をおすすめいたします。
乳児血管腫が疑われれば、関東中央病院を速やかに紹介いたします。
演者の関東中央病院 鑑先生は国内で最初に乳児血管腫に対するプロプラノロール内服の自主臨床試験を行った先生であります。
先日のブログでも書きましたが
虫刺されのシーズンになってきました。
夏秋優先生は日本で一番虫による皮膚炎に詳しい先生です。
著書は、皮膚科医必携の本になっています。
当然わたくしも持っています。
虫の中でも蚊、ダニに代表される吸血系の虫について
詳細にご講演をいただきました。
虫刺されの症状というのは、実は
アレルギー反応であることを皆さんご存知でしょうか。
刺され始めは何ともないのですが、刺されていくうちにだんだんとアレルギーを獲得し、
その後刺され続けていると、減感作が生じなんとも感じなくなるのです。
虫がたくさんいるジャングルに住み人々などはあかちゃんのうちに減感作が生じ
刺されてもなんとも反応しなくなるそうです。
虫刺されは時に重症になることがありますので、皮膚科の受診をおすすめします。
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