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皮膚の診療連携フォーラム2017
こんにちは。世田谷そのだ皮膚科の園田広弥です。
昨日は 皮膚の診療連携フォーラム2017に参加してきました。
関東中央病院 皮膚科 部長 鑑慎司先生による
「乳児血管腫に対するプロプラノロール内服療法ー大きくなる前にぜひご検討を」
と
兵庫医科大学 皮膚科学 准教授 夏秋 優先生による
「虫による皮膚炎」
を拝聴しました。
鑑先生の乳児血管腫の講演は何度か聞いたことあるのですが、毎回最先端の海外の論文の紹介がありわかりやすいです。
乳児血管腫は増大するかどうかの判断が現在のところは、増大した後にしかわかりません。
早期に治療をすると増大せずに治療することができるので、瘢痕や皮膚のたるみを作らずに治癒できる可能性があります。
乳児血管腫とは生まれてすぐはないのですが、生後1か月ころまでに発生する血管腫で
以前はいちご状血管腫と呼ばれていました。
増大をはじめる前か、増大をはじめた直後に治療を開始するのがいいのではないかと思います。
増大をはじめると、日に日に大きくなってしまうので
早めの受診をおすすめいたします。
乳児血管腫が疑われれば、関東中央病院を速やかに紹介いたします。
演者の関東中央病院 鑑先生は国内で最初に乳児血管腫に対するプロプラノロール内服の自主臨床試験を行った先生であります。
先日のブログでも書きましたが
虫刺されのシーズンになってきました。
夏秋優先生は日本で一番虫による皮膚炎に詳しい先生です。
著書は、皮膚科医必携の本になっています。
当然わたくしも持っています。
虫の中でも蚊、ダニに代表される吸血系の虫について
詳細にご講演をいただきました。
虫刺されの症状というのは、実は
アレルギー反応であることを皆さんご存知でしょうか。
刺され始めは何ともないのですが、刺されていくうちにだんだんとアレルギーを獲得し、
その後刺され続けていると、減感作が生じなんとも感じなくなるのです。
虫がたくさんいるジャングルに住み人々などはあかちゃんのうちに減感作が生じ
刺されてもなんとも反応しなくなるそうです。
虫刺されは時に重症になることがありますので、皮膚科の受診をおすすめします。
世田谷区世田谷4-1-3世田谷医療COMMUNITY4階
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園田広弥
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