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乾燥の季節がやってきました。
世田谷そのだ皮膚科の園田広弥です。
だいぶ涼しくなってきましたね。
気温変化と湿度の変化に肌はなかなかついてこれないので、肌の調子が崩す方が多いです。
乾燥しているものだとばかり思っていて、保湿を一生懸命にやるもののなかなか良くならないことありませんでしょうか。
それは、乾燥ではなく肌に炎症がおきている湿疹の状態です。
乾燥だけでも痒くなることはありますし、乾燥による湿疹もあります。乾燥していると刺激に弱くなるので、他の原因による湿疹も起こりやすいです。
肌についてお困りのことがある方はぜひ一度相談していただければと思います。
世田谷区世田谷4-1-3世田谷医療COMMUNITY4階
園田広弥
Tokyo skin seminar
昨日、Tokyo skin seminarに参加してまいりました。
「乾癬の新しい病態と治療」
日本医科大学大学院 皮膚粘膜病態学教授 佐伯 秀久先生
「病態理解とエビデンスに基づく痤瘡治療の新時代」
東北大学大学院医学系研究科 神経・感覚器病態学 皮膚科学分野 准教授 山﨑 研志先生
◆慢性膿皮症は感染症が本態ではないので、抗菌薬ではなく抗炎症治療が基本である
は大変納得のいく解説、説明であり興味深く拝聴しました。
わたくしの現在進行形のテーマである抗菌薬の適正使用についても触れており面白い会でした。
耐性菌を作らないためにはどうすればいいのかはまだ議論されているところではありますが、
歴史的に検証されているように過酸化ベンゾイルは耐性化は起こさないので
ざ瘡(にきび)の治療には過酸化ベンゾイルに加え、抗生剤を使用することで耐性化を誘導せずに良好な治療効果が望めるのではとの内容でした。
内服はできない薬でも、外用ならば可能な薬剤が使用できる皮膚という臓器の利点を最大に生かしているのが過酸化ベンゾイルであると思います。
耐性菌化を生まないために、抗生剤の多剤併用療法が行われている抗酸菌感染症の分野もありますが、その他の分野では、関係のない菌には影響の少ない抗生剤を、最低限度使用するのが基本であります。
これからも、勉強会には極力参加して最先端の最も正しいであろう治療を選別し患者さんに提供できればと思います。
ちなみに、
来週は第9回実践皮膚科研究会を開催します。3か月ぶりの開催なので楽しみで仕方ありません。
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園田広弥
手術時における縫合糸について
手術時における縫合糸について
当院では、最高品質の針および縫合糸を使用しております。
日本の保険診療では、診療行為ごとに金額が決まっています。そして、多くの材料費は請求できません。
つまり、
材料費を節約することが医院や病院の利益につながるのです。
安い材料を使って問題あるかといえば、問題はありません。しかし、高品質の製品と廉価な製品とでは物が全然違うのも事実なのです。
その差を小さいと捉えるか、大きいと捉えるかは個々人の価値観によるものと考えます。
当院では、
ETHICON社のPDS®Ⅱおよびエチロンを使用しています。
多くの大学病院や総合病院で同じ製品が使われております。
開業医ではほとんど使用されていないように思われます。高品質ではありますが、価格も高いのです。
最良の結果をもたらすには、術者の技術や経験に加えて最高の道具を使用することが必須ではないでしょうか。
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園田広弥