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Tokyo skin seminar
昨日、Tokyo skin seminarに参加してまいりました。
「乾癬の新しい病態と治療」
日本医科大学大学院 皮膚粘膜病態学教授 佐伯 秀久先生
「病態理解とエビデンスに基づく痤瘡治療の新時代」
東北大学大学院医学系研究科 神経・感覚器病態学 皮膚科学分野 准教授 山﨑 研志先生
◆慢性膿皮症は感染症が本態ではないので、抗菌薬ではなく抗炎症治療が基本である
は大変納得のいく解説、説明であり興味深く拝聴しました。
わたくしの現在進行形のテーマである抗菌薬の適正使用についても触れており面白い会でした。
耐性菌を作らないためにはどうすればいいのかはまだ議論されているところではありますが、
歴史的に検証されているように過酸化ベンゾイルは耐性化は起こさないので
ざ瘡(にきび)の治療には過酸化ベンゾイルに加え、抗生剤を使用することで耐性化を誘導せずに良好な治療効果が望めるのではとの内容でした。
内服はできない薬でも、外用ならば可能な薬剤が使用できる皮膚という臓器の利点を最大に生かしているのが過酸化ベンゾイルであると思います。
耐性菌化を生まないために、抗生剤の多剤併用療法が行われている抗酸菌感染症の分野もありますが、その他の分野では、関係のない菌には影響の少ない抗生剤を、最低限度使用するのが基本であります。
これからも、勉強会には極力参加して最先端の最も正しいであろう治療を選別し患者さんに提供できればと思います。
ちなみに、
来週は第9回実践皮膚科研究会を開催します。3か月ぶりの開催なので楽しみで仕方ありません。
世田谷区世田谷4-1-3世田谷医療COMMUNITY4階
園田広弥
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