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第6回東京皮膚科学研究会
こんばんは。世田谷そのだ皮膚科の園田広弥です。
昨日は
第6回東京皮膚科学研究会に参加してきました。
公立昭和病院 皮膚科 部長 桒野嘉弘先生の
「ヘマンジオルシロップを用いたいちご状血管腫の治療」
と
埼玉医科大学病院 整形外科・脊椎外科 教授 門野夕峰先生の
「整形外科医からみた乾癬性関節炎診療」
の
2講演を拝聴しました。
いちご状血管腫は生後1-4週間で発生する赤いあざで、自然に消えることは消えるのですがあと(瘢痕)が残ってしまうことが多い血管腫の仲間です。
急速に大きくなることが知られており、ほとんどの場合生後8週間で起こることが多いのです。
大きくなる前に治療を始めることによって大きくなることを防ぐことが可能で結果として瘢痕を予防することにつながります。
早期治療が非常に大切です。
生後間もない赤ちゃんを病院に連れて行くのはなかなか困難なことではありますが、
1か月検診で指摘された場合や、体に赤いあざがある場合は早急に皮膚科受診をおすすめします。
ヘマンジオルシロップの治療はどこでも治療ができるわけではないので
いちご状血管腫が疑われる場合は適切な病院を紹介させていただきます。
乾癬性関節炎というのは、皮膚の疾患である乾癬というがさがさした分厚い赤い斑点が皮膚に出てくる病気なのですが、
関節の痛みを合併することがあるのです。
関節痛の診療は、皮膚科ではなくリウマチ内科や整形外科の先生と連携して行います。
関節の炎症がある程度進んでしまうと 治療をしたとしても 元に戻らない変化が起こってしまうので適切な時期での治療開始が肝心です。
手で触れる関節については、専門の先生が触れることにより診断が可能なのですが、
手が触れられない、背骨の関節についてはMRIの画像診断が有用とのことでした。
皮膚や触れる関節が落ち着いていて、普通の腰痛だと思っていたら
その腰痛が乾癬性関節炎によるものであり、進んでしまってしまっていることがあるのです。
現在は多くの効果的な薬剤があるので、適切に診療を行い、整形外科やリウマチ内科の先生と連携し、適切なタイミングで総合病院へ紹介できればと思います。
世田谷区世田谷4-1-3世田谷医療COMMUNITY4階
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園田広弥
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