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成人女性のにきびと生活習慣の関係について in イタリア
こんにちは。世田谷そのだ皮膚科の園田広弥です。
皮膚科のポータルサイトにイタリアでの成人にきびと生活習慣の関係についての記事が載っていたので、原文のデータを見てみました。
12都市から合計にきびのある25歳以上の女性248人と にきびのない25歳以上の女性270人の生活習慣の違いに対する調査です。
関係がありそうだとされた項目について紹介します。
にきびあり にきびなし オッズ比 p value
親がにきび 69/244 29/265 3.02 <0.001
兄弟がにきび 70/244 43/265 2.4 0.001
思春期ににきび 169/248 77/270 5.44 <0.001
妊娠経験なし 151/248 102/270 1.71 0.02
男性型多毛症 43/247 10/268 3.5 0.006
オフィスワーカー 120/241 110/267 2.24 0.007
無職 43/241 68/267 1
強いストレス 80/248 58/270 2.95 o.01
ストレス無しか少し 51/244 90/265 1
果物野菜不足 46/241 31/270 2.33 0.01
新鮮な魚不足 217/241 227/270 2.76 0.008
論文としては、にきびの無い人に各要因の差で新たににきびが出てくるかどうかを調べる必要があるとなっています。
アンケート調査はある一時点での調査でいいですが、前向き研究では時間と費用が比べ物にならないほどかかるのでなかなか行われていないのが現状です。
にきびと食生活についてははっきりとしたデータがないのが現状です。
今回のイタリアの調査では、果物野菜不足と新鮮な魚不足は関連がありそうだとの結果でした。
関連がなさそうだという項目も上げておくと
牛乳、乳製品、でんぷん食品、ケーキ・甘い物、チョコレート、牛肉
だったとのことです。
イタリア人のデータを日本での診療にそのまま当てはめることはできないですが、興味深いデータでした。
野菜果物魚を食べようと思います。
世田谷区世田谷4-1-3世田谷医療COMMUNITY4階
松陰神社前駅より徒歩2分
三軒茶屋駅より7分 豪徳寺駅より9分 下高井戸駅より13分
園田広弥
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