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ビラノア錠発売記念講演会in東京
昨日、新規抗ヒスタミン薬であるビラノアの講演会に参加してきました。
抗ヒスタミン薬とは皮膚科では主に、じんま疹やかゆみに用いる薬剤で花粉症の治療にも使われます。
東北大学大学院医学系研究科 機能薬理学分野 教授 谷内一彦先生 による
「ヒスタミンの生理作用と非鎮静抗ヒスタミン薬」
東京大学大学院医学系研究科・医学部 皮膚科学 教授 佐藤伸一先生 による
「抗ヒスタミン薬の正しい理解と効果的な使用法~新規抗ヒスタミン薬の特性をふまえて~」
の2演題を拝聴しました。
どちらの講演も非常にわかりやすく興味的な話で最新の知見に触れることができました。
眠気と効果が比例していると、未だに医師の中にもいるのが残念なのですがこれは間違いです。
効果の高さは 皮膚での受容体への結合率や親和性と関連しています。
眠気は、脳内の受容体への結合率や親和性と関連しています。
ここで大切なのが、
脳の組織の入り口には血液脳関門という柵のようなものがあります。
これがなければ効果と眠気は比例すると思います。
薬剤によって、脳内への移行しやすい薬と移行しにくい薬があります。
これは薬の効果とは全くの無関係です。
効果が高く、副作用が少ないのが 優れた薬剤だと思います。
脳への移行が特に多いのが第一世代といわれる古い抗ヒスタミン薬になります。
脳ではヒスタミンは大切な役割をしています。
抗ヒスタミン薬が中枢神経に及ぼす副作用として
眠気、認知機能障害、運動量の低下、肥満、過食
困ったものですね。
当然ですが、古い抗ヒスタミン薬は当院では処方しません。
また、
目薬からも脳へ到達して副作用を引き起こす可能性があるとのことです。おそろしや。
世田谷区世田谷4-1-3世田谷医療COMMUNITY4階
松陰神社前駅より徒歩2分
三軒茶屋駅より7分 豪徳寺駅より9分 下高井戸駅より13分
園田広弥
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