ブログ
ブログ
粉瘤手術について
皮膚のできもので1番頻度の高いものは「粉瘤(アテローム)」です。毛穴が拡張して内部に垢がたまっていくのですが、内容物がとても臭いのが特徴です。
自分でつぶして、中を出している人がいますが、おすすめできません。炎症を起こすリスクがあるからです。
炎症が起こると、赤く腫れあがりとても痛いのです。
皮膚科医の中でも勘違いしている方が多いのですが、炎症を起こしているときは決して細菌が感染しているわけではありません。細菌感染が原因であることはないと言って過言ではないほどかなりのレアケースです。細菌性の場合は限りなくゼロに近く米国皮膚科学会では炎症性粉瘤に抗生剤をすることを勧めないと声明を出しているほどです。
炎症を起こしている粉瘤に対しては、抗生剤を出している皮膚科医がほとんどで、切開をしてくれる病院・診療所がわずかにあり、根治手術を行える病院は数えるほどしかありません。
当院は、相模原病院時代の先輩である白井先生が報告した炎症性粉瘤の1期的根治術を行える数少ないクリニックです。
粉瘤手術に関しては基本的には小さな傷で手術をすることができるくりぬき法を基本術式として採用しています。歴史は古いですが、短時間で手術を行い再発率を低く保つには技術と経験が必要です。
無影灯を2台設置し、超音波診断装置があり、手術専用時間も設けている当院に皮膚のできものの手術を任せていただけたらと思います。
開院間もない当院ですが、既に複数人の方に粉瘤の手術を受けていただきました。来週以降の手術の予約も埋まり始めております。
大きくなり始めている粉瘤、赤みを帯び始めている粉瘤、腫れてしまった粉瘤は手術をするタイミングと考えます。小さくても手術の適応になりますので相談いただけたらと思います。
もちろん全て保険適応です。
世田谷区世田谷4-1-3世田谷医療COMMUNITY4階
園田広弥
古巣駒込病院へ
昨日は、わが古巣駒込病院へ行ってきました。
朝回診から、全身麻酔下および局所麻酔下での皮膚癌の手術に参加してきました。詳しいことは書けないのですが、さすが全国トップレベルの皮膚癌専門病院でした。
これからも、定期的に勉強をしに行けたらと思っています。
皮膚癌は特に大切ですが、診断の眼は継続的にトレーニングを行わないと徐々に落ちてきてしまいます。
駒込病院や自分の主催している実践皮膚科研究会を通して、臨床力の維持向上に努めていきたいと思います。
世田谷区世田谷4-1-3世田谷医療COMMUNITY4階
世田谷そのだ皮膚科
園田広弥