院長のこだわり
院長のこだわり
手術時における消毒薬の選択
当院ではアルコール含有クロルヘキシジンを使用しています。
消毒薬といえばポピドンヨード(イソジン)が有名ですが、海外の大規模臨床試験において、ポピドンヨードよりアルコール含有クロルヘキシジンが手術時に使用する消毒薬として優れている結果が出ています。最高峰の論文雑誌の一つであるNew England Journal of Medicineに掲載されました。下のグラフをご覧ください。術後感染率を示したグラフになります。上の青いグラフがアルコール含有クロルヘキシジンで下がポピドンヨード(イソジン)になります。アルコール含有クロルヘキシジンがはっきりとした差をもって、術後感染率が低かった事を示しています。
※粘膜へは使用できないので、粘膜に近い顔面などでは塩酸ベンザルコニウムを使用しています。

参考文献)Chlorhexidine-Alcohol versus Povidone-Iodine for surgical-Site Antisepsis, Rabih O et al : N Engl J Med 2010 ; 362 : 18-26.
手術時における縫合糸について
当院では、最高品質の針および縫合糸を使用しております。
日本の保険診療では、診療行為ごとに金額が決まっています。そして、多くの材料費は請求できません。つまり、材料費を節約することが医院や病院の利益につながるのです。安い材料を使って問題あるかといえば、問題はありません。しかし、高品質の製品と廉価な製品とでは物が全然違うのも事実なのです。その差を小さいと捉えるか、大きいと捉えるかは個々人の価値観によるものと考えます。
当院では、
ETHICON社のPDS®Ⅱおよびエチロン®を使用しています。

多くの大学病院や総合病院で同じ製品が使われています。
開業医ではほとんど使用されていないように思われます。高品質ではありますが、価格も高いのです。
最良の結果をもたらすには、術者の技術や経験に加えて最高の道具を使用することが必須ではないでしょうか。